「イメージ中、眉間にシワが寄りがち」でおなじみ「心的回転(メンタルローテーション)」説明用の立体ブロック(2D)をパワポで簡単に作る方法です(Z軸の方向の回転に限る)。3〜4分くらいでできます。Shepard & Metzler (1971)っぽい図形ができますが、回転方向が制限されております。心理学の授業用教材として、説明スライドや簡易実験でお使いください。自由に回転させられる3Dモデルが入ったパワポファイルも配布しています。
作り方の動画
作り方の動画です。作り方と合わせて、ゆっくり見ながらのんびり作業してみてください。PC環境からご覧の場合、動画右下の「︙」から再生速度が変えられます。
作り方
- 図形→基本図形→直方体を選択します。
- Shiftキーを押しながら、マウスをドラッグして縦横比を1対1のまま拡大し、立方体を描画します。
- 図形を選択して⌘(WindowsはCtrlキー)とDを押して、図形を複製します(⌘(WindowsはCtrlキー)とShiftキーとDキーを押しながらマウスをドラッグでも楽に複製できます)。
- 上記の立方体より小さい図形を作成し、片方の立方体に重ね合わせます。
- 立方体の影が気にならない場合、4〜9の工程は省いてください。
- Shiftキーを押しながら重ね合わせた2つの図形を選択し、「図形の結合」から「結合」します。
- 図形を選択して「図形の塗りつぶし」をお好みの色にします。「図形の枠線」は「枠線なし」にします。
- もう一方の立方体を選択して「オブジェクトの並べ替え」から「最前面」に移動し、「図形の塗りつぶし」を「塗りつぶしなし」とします。「図形の枠線」はお好みの色と太さにします。
- 2つの立方体を選択して、「整列」から「左右中央揃え」と「上下中央揃え」をした後、グループ化します。
- グループ化した立方体を選択して⌘(WindowsはCtrlキー)とDを押して、複製します(⌘(WindowsはCtrlキー)とShiftキーとDキーを押しながらマウスをドラッグでも楽に複製できます)。
- 「複製した立方体」をマウスでドラッグしてお好みの形になるよう以下のようにブロックを整形します。面の線の位置がずれないようピッタリと移動してください。
- 「上」に積む:「複製した立方体の『底面』」を「元の立方体の『天面』」に配置します。
- 「下」に積む:「複製した立方体の『天面』」を「元の立方体の『底面』」に配置します。(「オブジェクトの並べ替え」から最背面にする必要があります)
- 「右」に積む:「複製した立方体の『左面』」を「元の立方体の『右面』」に配置します。
- 「左」に積む:「複製した立方体の『右面』」を「元の立方体の『左面』」に配置します。(「オブジェクトの並べ替え」から最背面にする必要があります)
- 「前」に積む:「複製した立方体の『後面』」を「元の立方体の『前面』」に配置します。
- 「後ろ」に積む:「複製した立方体の『前面』」を「元の立方体の『後面』」に配置します。(「オブジェクトの並べ替え」から最背面にする必要があります)
- 形成した図形をすべて選択してグループ化します。
- グループ化した図形を複製し、お好みの角度に回転させると完成です。
- 図形の大きさを調整すると、線の太さ自体変わらないので見栄えが変わってしまいます。右クリックから「図として保存」を選択して、SVG(ベクターデータ)で保存しておくと縮小拡大しても荒れない画像として利用できます。
- 複数パターンの図形を作成して、不一致のペアを作ってもよいです。
配布ファイル
作った図形の画像とPowerPointファイルを以下に置きます。ご自由にお使いください(利用規約の範囲内で)。
文献情報
以下、文献情報とリンクです。
Shepard, R., & Metzler, J. (1971). Mental Rotation of Three-Dimensional Objects. Science, 171, 701-703.
https://www.semanticscholar.org/paper/Mental-Rotation-of-Three-Dimensional-Objects-Shepard-Metzler/5add6f4067e415a6dc76c025da3d49a6524a87c0
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