「前面と後面の位置が2通り解釈できてちょっと酔う」でおなじみ「ネッカーキューブ(ネッカーの立方体)」のパワポでの簡単な作り方です。30秒くらいで出来ます。完成版のパワーポイントファイルも用意しています。心理学の授業用教材にするなど、ご自由にお使いください。
作り方の動画
作り方の動画です。ゆっくり見ながらのんびり作業してみてください。PC環境からご覧の場合、動画右下の「︙」から再生速度が変えられます。
作り方
- 図形→基本図形→直方体を選択します。
- Shiftキーを押しながら、マウスをドラッグして縦横比を1対1のまま拡大し、立方体を描画します。
- 図形を選択して「図形の塗りつぶし」を「塗りつぶしなし」にします(線の色や太さをお好みで変えてください)
- 図形を選択して⌘(WindowsはCtrlキー)とDを押して、図形を複製します(⌘(WindowsはCtrlキー)とShiftキーとDキーを押しながらマウスをドラッグでも楽に複製できます)。
- 複製した図形を180°回転させて、複製元の図形に重ね合わせて完成です。
図形の大きさを調整すると、線の太さ自体変わらないので見栄えが変わってしまいます。右クリックから「図として保存」を選択して、SVG(ベクターデータ)で保存しておくと縮小拡大しても荒れない画像として利用できます。
配布ファイル
作った図形の画像とPowerPointファイルを以下に置きます。ご自由にお使いください(利用規約の範囲内で)。
文献情報
「ネッカーキューブ」は、1832年にネッカーさんにより発表されました。以下、文献情報と論文へのリンクです。ありがたいことにオープンアクセスとなっています。ありがたいです。
Necker, L.A. (1832). Observations on some remarkable optical phaenomena seen in Switzerland; and on an optical phaenomenon which occurs on viewing a figure of a crystal or geometrical solid. London and Edinburgh Philosophical Magazine and Journal of Science. 1(5): 329–337. doi:10.1080/14786443208647909.
https://zenodo.org/record/1430991